スコットランドの夏とムール貝

Made in スコットランド
エディンバラのムール貝

スコットランドの涼しい夏が死ぬほど恋しい、Nasuです。

今日も暑かったですね。

前回の記事で、散々ヨーロッパの夏の過酷さについて愚痴ってしまいましたが、欧州も北の方にはまだ、快適に過ごせる国があります。

その一つは間違いなく、英国北部に位置する、スコットランドでしょう。

スコットランドと言っても、すぐに場所の見当がつかないという方も多いかもしれません。

以前、「娘がスコットランドに旅行に行くので、お話を聞かせてほしい」と言われてお会いした方と話していて、なんだか噛み合わないと思っていたら、実は娘さんが行くのはストックホルムだった、なんてこともありました。

昨今は「マッサン」効果や、独立投票やブレキジットBrexit等々でニュースに登場する機会も多かったので、多少は名が知れたと期待したいのですけれども…

以前書いたように、夏に欧州旅行というのはどうもお勧めできないのですが、英国の田舎町や、スコットランドへ旅行されるのには、ちょうど良い季節となるかも知れません。

何しろ、真夏でも28度くらいまでしか気温が上がりませんし、からりと晴れているか、雨でひんやりとしているかです。

 

そもそも、スコットランドというのは、意外と知られていないのですが、1年中わりと過ごしやすい気候に恵まれた国です。

スコットランドの名前をご存知の方でも、

「寒いところでしょ?」

というイメージをお持ちの方が多数いらっしゃいますが、これがちょっと困ってしまう問いで、まぁ寒いといえば寒いですが、気温としてはそれほどでもありません。

緯度はだいたい北海道と同じくらいということですので、確かに北に位置しており、決して暖かくはない。しかし海流の影響で、冬場でもそれほど気温は下がらないのが実のところです。

ただし、風は強い。それはそれは、ぐるぐるとマフラーを巻いて背を縮めて歩きたくなるような強さで、日本から持って行った折りたたみ傘など、一瞬でご臨終召されました。だから一般的なスコティッシュは傘を持たないのだなと、身を以て実感したのでした。

この強風のせいで、確かに体感温度は少しばかり低くなりますが、例えば北欧やロシアなどのように、生命の危機を感じるような厳しさではありません。

真冬といっても、せいぜい零下6度前後。マイナス10度にもなると、今年は冷えるねというくらいです。

それに、一歩室内に入ればセントラルヒーティングで快適極まりないので、生活する上では、東京よりよほど暖かいと思います。

もっとも、私は自他共に認める暑がりの寒さに強いタイプですので、これが全ての人に共通する体感かというと、ちょっと責任が持てないのですが。

 

冬はともかく、夏場に過ごしやすいというのは事実ですから、夏の欧州旅行をお考えの際には、ぜひ目的地の候補に入れていただきたいと思います。

ロンドンや、他の欧州都市のような華やかさはないかも知れませんが、重厚な古都エディンバラや、まさに映画ハリーポッターやスカイフォールの世界が広がるハイランド、歴史好きにはたまらない古のバトルフィールドの数々から、未確認生命体の潜む湖まで、その魅力は枚挙にいとまがありません。

 

そして、夏のスコットランドで試していただきたいのが、Mussel(ムール貝)です。

実はスコットランドは、お隣アイルランドとともにムール貝がよく取れます。

ベルギーやフランスなど、欧州はどこも、日本とは比べ物にならないほどムール貝が安くて美味しいことが多いですが、その土地のものが食べられるという意味では、スコットランドでは外して欲しくない一品です。

エディンバラやグラスゴーなどの大きな街、あるいは小さくても海辺の町なら、数多くの店が美味しいムール貝を提供しています。

あるいは、キッチン付きの宿にお泊まりなら、スーパーへ行ってキロ数ポンドのムール貝を買ってきて、刻んだニンニクとセロリと一緒に白ワインで蒸すだけでも十分美味しい。

グラスゴーのムール貝

エディンバラのムール貝

バケツのような鍋いっぱいにムール貝が食べられる幸せ。

スコットランドは冬のムール貝もかなり美味しいのですが、夏場に屋外で、よく冷えた白ワインやビールを片手にパクつくのは、また格別です。

残ったスープにパンを浸して味わうのも、お忘れなく。

 

ムール貝を堪能したら、エディンバラの夏の祭典、ミリタリータトゥーで賑やかに音楽やダンスを楽しんでも良いかも知れません。

今年はまだチケットがあるとか、ないとか。

よろしければ、公式サイトをのぞいてみてください。

Home
Find out more about The Royal Edinburgh Military Tattoo.

 

ではでは。

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